トランシーバーは、種類によって免許や登録、資格が求められる場合があります。ここでは、免許や資格が必要なトランシーバーのほか、免許不要で使える無線機の種類をご紹介します。
トランシーバーは、免許不要で使用できるものと、免許・登録が必要なものに大別できます。資格の有無は無線機の種類によりますが、求められるのは一部のみです。なお、トランシーバーは電波法の対象で、種類によって免許局または登録局への申請が必要です。工事現場へトランシーバーを導入する際は、必ず種類を確認しておきましょう。
資格や免許が必要なトランシーバーは3種類あります。
デジタル簡易無線(免許局)は、長距離通信が可能な無線機です。建設現場や運送会社、警備会社など、社内の業務連絡や安全管理が必要な現場・企業で使われています。登録局(後述)は、用途を問わず個人・法人どちらも利用できます(免許不要)。一方の免許局は主に事業用で、無線機を使用する際は免許申請が必要です。
業務用無線は、業務での情報伝達・共有に使われる無線機の総称です。主に官公庁や自治体などの行政機関、警察や消防のほか、交通業やインフラ関連業で用いられています。導入するためには、免許の申請に加え、無線局の開設手続きが必要です。導入に時間とコストがかかるため、適した業種も限られます。
アマチュア無線機は、趣味など非営利目的で利用されている無線機をいいます。主な用途は個人間の交信ですが、災害など緊急時の通信手段として用いられるケースも見られます。アマチュア無線機を使うためには、総務省が発行するアマチュア無線技士の資格と免許申請が必要です。ただし営利利用は認められていません。
資格や免許が不要のトランシーバーは次の3種類です。
特定小電力トランシーバーは、送信出力が小さい無線機をいいます。ポピュラーなトランシーバーの種類で、資格はもちろん、免許や登録も不要です。購入後はすぐに運用できるため、導入のハードルが低い手軽な無線機といえます。
主な用途は、店舗やホテル、イベント会場などでの連絡手段です。小規模な工事現場や、屋内での近距離通信にも向いています。
登録局のデジタル簡易無線は、登録手続きのみで使用できます。免許が不要なため、免許局の機種と比べて導入のハードルは低め。倉庫や運送業のほか、中規模な建設・工事現場での利用に適しています。ただし、免許局の機種と比べて混信のリスクが高めです。円滑に通話したい場合は、混信回避機能付きの機種も候補に入るでしょう。
IP無線機は、携帯電話の回線を利用する無線機の総称です。通常の無線機とは違って混信のリスクがなく、携帯回線を通じた長距離の通信が可能。資格や登録・免許も必要ありません。主な用途は運送業やタクシー・バス会社の連絡手段ですが、建設機械の遠隔連携など広域通信が必要な場面にも適しています。
トランシーバーは種類が多岐にわたりますが、現場に合わせて選ぶことが重要です。広い現場での長距離通信や、安定した通信手段が必要な場合、登録申請が必要なデジタル簡易無線機が適しています。
一方、店舗やイベント会場など屋内・近距離での連絡には、免許不要で使える特定小電力トランシーバーが向いています。トランシーバー選びで迷った際は、使用場所や用途を明確にしてみましょう。

| 種類 | 小電力同時通話トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IPX7 |
| 送信出力 | 10mW |
親機や中継機不要で同時通話可能なトランシーバーです。IPX7相当の防水性能を備えるため、水場の多い環境でも使用できる点が特徴。傍聴やハンズフリー通話など複数の通話モードに対応しており、長時間の連続通話も可能です。

| 種類 | 同時通話型特定小電力トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IP54 |
| 送信出力 | 10mW/1mW(+20%~-50%) |
複数のカラーバリエーションを取り揃えている無線機です。防水・防塵性能が高く、さまざまな現場で使用できます。騒音が大きい環境でも、ワンタッチで音量を調整可能。Bluetoothに対応しており、ヘッドセット(別売)と接続すればハンズフリーで通話できます。

| 種類 | 薄型特定小電力トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 21,780~27,280円 |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IP54 |
| 送信出力 | 10mW/1mW |
コンパクトで軽量なトランシーバーです。IP54相当の防水・防塵性能に適合しており、汚れや飛沫に強い点がメリット。イヤホンの断線を感知する機能や、音声を検知してハンズフリーで通話できるVOX機能などを備えています。

| 種類 | 特定小電力トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IP67 |
| 送信出力 | 10mW以下 |
屋内から屋外まで、さまざまなシーンで利用できるベーシックなトランシーバーです。500mWのスピーカーを搭載しており、騒音が大きな環境でもクリアな音声を聞き取れます。バッテリーは乾電池3本ですが、長時間のロングライフ運用を可能にしています。

| 種類 | 特定小電力トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IP68 |
| 送信出力 | 10mW以下 |
混信回避機能を搭載したトランシーバーです。状況に応じてチャンネルを自動で切り替えるため、無線機が多い現場でもストレスフリーな通話が可能。グループ通話をはじめ、複数の通信モードに対応しています。
トランシーバー選びで重要なのは、使用する環境やシーンに合う性能・機能があるかどうか。ここでは、業界ごとにおすすめの機種をご紹介。どれも資格・登録不要なので、すぐに使い始められます。

水に落としても使える防水性能※1に加えて、-10℃から+60℃の温度環境に対応。雨に打たれる高所作業や、炎天下・雷雨・極寒の現場でも心配なく使える。
100dB相当でもクリアに聞こえるノイズキャンセリングを搭載。クレーンや重機の騒音、強風の中でも対面で話しているかのようにクリアに聞きとることが可能。
| 通話距離 | 1,000m |
|---|---|
| 中継器使用時 | 最長1,500m |
| 連続使用時間 | 約12時間 |
| 電源 | 充電式リチウムイオン電池 |
| 認証 | 工事設計認証005-102376、FCC、CE |
| ハンズフリー | 対応 |

ボタン1つで通話グループを切り替え可能で、設営・音響・警備・受付など、異なるチーム間でも即接続。現場全体の動きに合わせ、横断的な指示がスムーズに行える。
決めておいた音量にワンタッチで合わせられる。何度もボリュームを刻んで上げ下げする手間がなく、周囲の音環境が急に変わる場面でも聞き逃しを防ぐ。
| 通話距離 | 記載なし |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 約80時間(単3形アルカリ乾電池使用時) |
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池/リチウムイオン バッテリーパック BP-258 |
| 認証 | 記載なし |
| ハンズフリー | 記載なし |

ドコモとauの2回線とWi-Fiに対応。携帯電波が不安定になりやすい山道・トンネルなどでも通信が途切れにくく、運行指示や緊急連絡を受け取れる。
GPS搭載で全ドライバーの現在地を見える化。渋滞や配送状況を見ながら、労務管理や配送ルートの確認ができる。
| 通話距離 | 携帯電話の通話範囲+Wi-Fi対応範囲 |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 20時間以上※2 |
| 電源 | USB(Type-C)充電端子 |
| 認証 | 技術基準適合証明(工事設計認証) |
| ハンズフリー | 対応 |
※1 IPX7規格 参照元:ベアリッジ公式HP(https://bearidge.com/product/x10/)
※2 単信(交互通話)方式 による通信(送信5:受信5:待ち受け90の割合による運用を想定) GPSオフ、Wi-Fiオフの条件