複数の相手が一度に通話できるトランシーバーの「同時通話機能」。工事現場に多くのメリットをもたらす機能です。ここでは、同時通話機能と通常のトランシーバーの違いや活用事例、おすすめの機種を紹介しています。
同時通話機能は、複数人と同時に通話・通信できる仕組みをいいます。通常のトランシーバーは交互通話という仕組みで、相手の送信(通話)が終わるまで話すことができません。しかし、同時通話機能は相手の送信を待つ必要がなく、任意のタイミングで通話できます。タイムラグが少なく、スピーディな情報共有が可能です。
トランシーバーの同時通話機能は多くのメリットがあります。
同時通話機能を利用すれば、現場へのリアルタイムな指示出しが可能になります。送信を待たずに済むため、タイムロスの防止につながります。現場の業務効率化や作業の迅速化にも貢献するでしょう。
また、リアルタイムに情報を伝達できるため、相手の誤解や認識の齟齬も防げます。同時通話機能があれば、作業ミスなどのトラブルも抑止可能です。
安全確認にも同時通話機能が役立ちます。リアルタイムに状況を確認しながら情報共有・指示が行えるため、現場の安全性向上が期待できます。また、トラブルや事故などの緊急時にも対応スピードが高まります。初動を迅速化することで、被害や影響の軽減にもつながります。
大人数での情報共有にも適しています。通常のトランシーバーは交互通話のため、情報共有のスピードに制約があります。同時通話機能に対応した機種であれば、一度に複数の相手へ連絡可能です。何度も送信する必要がなくなり、作業員が多い工事現場での情報共有がスムーズに進みます。
数百トンの大型製品を輸送する現場での活用事例です。ミリ単位での作業が発生する現場で、迅速なやり取りによる作業員の安全確保が求められていました。当該現場では同時通話に対応したトランシーバーを使用し、作業員同士の情報共有や細かい誘導が行われています。リアルタイムなやり取りが可能になり、正確な作業と作業員の安全確保を両立しています。
自治体での導入事例です。これまでは移動系防災行政無線を使用していましたが、維持管理や増設時のコスト負担が過大になっていました。また、防災無線と連携しているため、操作ミスで誤った内容を流してしまうリスクもありました。
これらの課題解決に向け、移動系無線からIP無線と衛星無線への置き換えを実施。コスト削減と誤報のリスク抑制に成功しました。無線が同時通話にも対応しているため、関係職員全員で使用しているとのことです。

| 種類 | 小電力同時通話トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IPX7 |
| 送信出力 | 10mW |
最大10人と同時に通話できるトランシーバーです。ハンズフリー対応のため、高所作業など手が離せない状況でも通話できます。一方で傍聴人数は制限がなく、作業員全員に指示や情報を伝達することが可能。英数字を含む4桁のセキュリティコードを設定できるため、外部からの不正な手段による傍聴・盗聴も防げます。

| 種類 | 小電力同時通話トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IPX4 |
| 送信出力 | 10mW |
コンパクトボディで持ち運びやすい無線機です。本体重量88g、名刺とほぼ同じサイズを実現しています。同時通話は5人、傍聴人数は最大100人まで対応。傍聴と通話はボタン一つで切り替え可能です。バッテリーの持ちのよさも魅力で、1回の充電で約10時間の連続通話に対応しています。

| 種類 | 同時通話型特定小電力トランシーバー |
|---|---|
| 価格 | 記載なし |
| 耐久性 | 記載なし |
| 防水性 | IP67 |
| 送信出力 | 10mW/1mW |
同時通話に対応した無線機です。使用者の声の大きさや周囲の音に合わせ、入力レベルを設定できるマイクゲイン機能を搭載しています。秘話機能を搭載しており、通話内容が第三者に漏れるリスクが低いことも強み。送信出力も切り替えられるため、目的・現場に合わせた運用が可能です。
トランシーバー選びで重要なのは、使用する環境やシーンに合う性能・機能があるかどうか。ここでは、業界ごとにおすすめの機種をご紹介。どれも資格・登録不要なので、すぐに使い始められます。

水に落としても使える防水性能※1に加えて、-10℃から+60℃の温度環境に対応。雨に打たれる高所作業や、炎天下・雷雨・極寒の現場でも心配なく使える。
100dB相当でもクリアに聞こえるノイズキャンセリングを搭載。クレーンや重機の騒音、強風の中でも対面で話しているかのようにクリアに聞きとることが可能。
| 通話距離 | 1,000m |
|---|---|
| 中継器使用時 | 最長1,500m |
| 連続使用時間 | 約12時間 |
| 電源 | 充電式リチウムイオン電池 |
| 認証 | 工事設計認証005-102376、FCC、CE |
| ハンズフリー | 対応 |

ボタン1つで通話グループを切り替え可能で、設営・音響・警備・受付など、異なるチーム間でも即接続。現場全体の動きに合わせ、横断的な指示がスムーズに行える。
決めておいた音量にワンタッチで合わせられる。何度もボリュームを刻んで上げ下げする手間がなく、周囲の音環境が急に変わる場面でも聞き逃しを防ぐ。
| 通話距離 | 記載なし |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 約80時間(単3形アルカリ乾電池使用時) |
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池/リチウムイオン バッテリーパック BP-258 |
| 認証 | 記載なし |
| ハンズフリー | 記載なし |

ドコモとauの2回線とWi-Fiに対応。携帯電波が不安定になりやすい山道・トンネルなどでも通信が途切れにくく、運行指示や緊急連絡を受け取れる。
GPS搭載で全ドライバーの現在地を見える化。渋滞や配送状況を見ながら、労務管理や配送ルートの確認ができる。
| 通話距離 | 携帯電話の通話範囲+Wi-Fi対応範囲 |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 20時間以上※2 |
| 電源 | USB(Type-C)充電端子 |
| 認証 | 技術基準適合証明(工事設計認証) |
| ハンズフリー | 対応 |
※1 IPX7規格 参照元:ベアリッジ公式HP(https://bearidge.com/product/x10/)
※2 単信(交互通話)方式 による通信(送信5:受信5:待ち受け90の割合による運用を想定) GPSオフ、Wi-Fiオフの条件