日本無線(JRC)のJHP-231は、デジタルとアナログのデュアルモードに対応した免許局向けの携帯型業務用無線機です。本記事では、JHP-231の特徴や向いている現場、導入前の確認点、スペックを紹介します。

JHP-231は、チャンネルごとにデジタルとアナログの周波数を設定できます。従来のアナログ機器との通信にも対応するため、既存設備が残る現場でも段階的に入れ替えを進めやすいのが利点です。
デジタルとアナログの切り替えには総務省の免許が必要で、双方の周波数が同一帯域であることが条件となります。
携帯型のJHP-231は、IP67の防塵・防水性能を備えています。堅牢で持ちやすいコンパクトなボディに、操作しやすい形状と配置のスイッチを組み合わせた設計です。動作温度は-20℃〜+60℃で、屋外や粉じんの多い現場でも運用しやすい仕様です。
個別・グループ・一斉の呼び出しができるセレコール機能を搭載しています。送信側に登録した発信者名が受信側に表示されるため、呼び出し元を画面で確認できます。ホワイトニングコード、暗号鍵、ユーザーコードの組み合わせで秘話パターンを設定でき、パターンが一致した無線機同士のみ通信できる仕組みです。
全角7文字までの定型メッセージを受信側に表示できるショートメッセージ機能に対応しています。GPS受信ユニットを接続すれば位置情報の伝送が可能です。各種センサーやデータターミナルとの接続にも対応し、音声通話以外の情報共有にも活用できます。
アナログ無線機を使い続けながらデジタル化を進めたい、工場や公共施設、ビル管理の現場に向いています。個別・グループ・一斉の呼び出しができるセレコール機能と、送信側に登録された発信者名を受信側に表示する機能を備えている点が強みです。これらの機能を利用することで、呼び出し方法や発信者の確認方法を運用に合わせて検討が可能になるでしょう。
IP67の防塵・防水性能により、屋外の工事現場でも使いやすい仕様です。GPSデータ通信に対応しているため、スタッフの位置情報を把握したい現場でも検討できます。
JHP-231は免許局向けの無線機のため、導入前に無線局免許の手続きが必要です。周波数帯は、150MHz帯のJHP-231D05と400MHz帯のJHP-431D05に分かれます。使用可能時間は電池パックSで約8時間、電池パックLで約13時間のため、運用時間に合わせた電池パックと充電器の選定も欠かせません。
| 項目 | デジタル | アナログ |
|---|---|---|
| 送受信周波数(JHP-231D05) | 142〜144MHz、146〜162.0375MHz | 142〜144MHz、146〜162.03MHz |
| 電波型式 | F1C、F1D、F1E | F3E、F2D |
| 送信出力(High) | 5Wまたは2W(+20%/−50%)出荷時設定 | |
| 送信出力(Low) | 1W(+20%/−50%) | |
| 変調方式 | 4値FSK方式 | リアクタンス変調 |
| 占有帯域幅 | 5.8kHz以下 | 16kHz以下 |
| 最大周波数偏移 | +1203Hz±10%以内/−1203Hz±10%以内 | ±5kHz以内 |
| 受信方式 | ダブルスーパーヘテロダイン方式 | |
| 受信感度 | 0dBμV以下(BER 1×10-2:スタティック)/5.0dBμV以下(BER 3×10-2:フェージング) | 0dBμV以下(20dB NQ) |
| 電源電圧 | DC7.4V ±10% | |
| 使用温度範囲 | −20℃〜+60℃(動作範囲) | |
| 寸法 | W56×H97.5×D33.5mm(電池パックS装着時/突起物含まず)、W56×H97.5×D40.2mm(電池パックL装着時/突起物含まず) | |
| 質量 | 電池パックSおよびアンテナ装着時:約265g、電池パックLおよびアンテナ装着時:約300g | |
| 消費電流 | 待受時130mA以下/受信最大出力時450mA以下/送信時(5W時)2.4A以下、(1W時)1.3A以下 | |
| 使用可能時間 | 電池パックS使用時:約8時間、電池パックL使用時:約13時間(送信5:受信5:待受90の割合で繰返し運用) | |
| 防塵・防水性能 | IP67 | |
JHP-231は、デジタルとアナログのデュアルモードに対応した免許局向けの携帯型業務用無線機です。IP67の防塵・防水性能に加え、セレコール機能や秘話機能、ショートメッセージ、GPSデータ通信を備えています。
導入前には、免許の手続きや周波数帯、電池パックなどの構成を整理しておくと安心です。自社の運用人数や使用環境に合うかを確認したうえで、検討を進めましょう。
トランシーバー選びで重要なのは、使用する環境やシーンに合う性能・機能があるかどうか。ここでは、業界ごとにおすすめの機種をご紹介。どれも資格・登録不要なので、すぐに使い始められます。

水に落としても使える防水性能※1に加えて、-10℃から+60℃の温度環境に対応。雨に打たれる高所作業や、炎天下・雷雨・極寒の現場でも心配なく使える。
100dB相当でもクリアに聞こえるノイズキャンセリングを搭載。クレーンや重機の騒音、強風の中でも対面で話しているかのようにクリアに聞きとることが可能。
| 通話距離 | 1,000m |
|---|---|
| 中継器使用時 | 最長1,500m |
| 連続使用時間 | 約12時間 |
| 電源 | 充電式リチウムイオン電池 |
| 認証 | 工事設計認証005-102376、FCC、CE |
| ハンズフリー | 対応 |

ボタン1つで通話グループを切り替え可能で、設営・音響・警備・受付など、異なるチーム間でも即接続。現場全体の動きに合わせ、横断的な指示がスムーズに行える。
決めておいた音量にワンタッチで合わせられる。何度もボリュームを刻んで上げ下げする手間がなく、周囲の音環境が急に変わる場面でも聞き逃しを防ぐ。
| 通話距離 | 記載なし |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 約80時間(単3形アルカリ乾電池使用時) |
| 電源 | 単3形アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池/リチウムイオン バッテリーパック BP-258 |
| 認証 | 記載なし |
| ハンズフリー | 記載なし |

ドコモとauの2回線とWi-Fiに対応。携帯電波が不安定になりやすい山道・トンネルなどでも通信が途切れにくく、運行指示や緊急連絡を受け取れる。
GPS搭載で全ドライバーの現在地を見える化。渋滞や配送状況を見ながら、労務管理や配送ルートの確認ができる。
| 通話距離 | 携帯電話の通話範囲+Wi-Fi対応範囲 |
|---|---|
| 中継器使用時 | 記載なし |
| 連続使用時間 | 20時間以上※2 |
| 電源 | USB(Type-C)充電端子 |
| 認証 | 技術基準適合証明(工事設計認証) |
| ハンズフリー | 対応 |
※1 IPX7規格 参照元:B-EAR(ベアー)公式HP(https://bearidge.com/product/x10/)
※2 単信(交互通話)方式 による通信(送信5:受信5:待ち受け90の割合による運用を想定) GPSオフ、Wi-Fiオフの条件